臨床工学技士科の実習授業 紹介 工学編 「あなたも作れる心電計」

みなさん、こんにちは。臨床工学技士科の九之池です。
今回は、臨床工学技士になるための学びについて紹介します。
「臨床工学技士」は、医療職ですので医学の知識が必要ですが、名前にあるとおり「工学」も学ぶ必要があります。
なぜなら、臨床工学技士は医療機器の操作だけではなく、保守管理も業務に含まれているため、機器の構造や原理を知っておかなければならないからです。
一口に「工学」と言ってもいろんな種類があり、電気工学、電子工学、機械工学や情報工学、人間工学、安全工学などがあります。
臨床工学技士科では、1年次より電気工学・電子工学を、授業と実習を通して学び、医療機器に用いられる工学の基礎を習得します。
1年後期の電子工学実習では、1年間通して学んだ電気電子工学の集大成として心電計を製作しました。
心電計とは、心臓の状態を確認するための機械です。
心電計の原理は、心臓の電気信号の変化を計測しています。
電気信号の変化の仕方によって、健康であるか、心臓に病気があるかを確認することが出来ます。
例えば、あなたが思い出を振り返るとき、今日の夕飯を考えるとき、身体を動かすとき、音楽を聴くとき、パソコンの中と同じように、ヒトの中では電気信号によって、やりとりされています。
心臓のように無意識に動かしている筋肉も電気信号で動いています。
(高階脛和,心電図を学ぶ人のために 第4版 医学書院,2005より)
心臓の電気信号の流れを『刺激伝導系』と呼びます。
洞結節から刺激が始まり、房室結束→ヒス束→左脚・右脚へと広がっていきます。
この広がる様子を波形として観測したものが心電図です。
健康診断で心電図を計測するときに「身体を動かさないように、安静にしてください。」と言われたことはありませんか?
心臓の電気信号は微弱で、腕や足を動かす電気信号のほうが大きいので、心臓からの電気信号が筋肉(心筋)よりも腕や足の筋肉のほうが、筋肉量が多く、心臓からの電気信号が埋もれてしまうからなんです。
このように原理を理解して運用することで、正しく計測することができますし、トラブルが発生しても原因をピックアップし対応することも可能となります。
姫路医療では、一期生の半数以上は文系出身ですが、1から学び始めるので日々の学習を積み重ねることで、ここまで成長することが出来ます。
また、基礎原理から押さえることで、応用力のある実践的な知識と技術を身に付けるための教育を行っております。
オープンキャンパスでは実際の授業の様子について、学生スタッフから話を聞くこともできますよ。
3/21(木)春休み特別オープンキャンパス ミクロの世界を覗いてみよう
3/23(土)★春休み特別オープンキャンパス★人の『呼吸』について学ぼう
3/24(日)★春休み特別オープンキャンパス★”透析”ってこんな仕事
3/29(金)★春休み特別オープンキャンパス★電気の実験!~脈波とECG~
3/31(日)★春休み特別オープンキャンパス★心臓手術で活躍!『人工心肺』操作体験
4/14(日)血液の働きと『血液検査』の世界を体験してみよう
4/21(日)『心臓手術』を支える仕事を体験しよう
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学校名 | 姫路医療専門学校 |
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