エアコンの原理と医療機器との意外な共通点!?

この暑い夏を過ごすのに必需品のエアコン!
このエアコンの原理と医療機器との意外な共通点をご紹介しちゃいます!

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
臨床工学技士科 教員の三村です😊

連日暑い日が続きますが体調はいかがでしょうか??
熱中症や夏バテには、くれぐれもご注意くださいね!

しっかりと水分🥤をとること、また屋内であっても適度にエアコンを活用して、しっかりと対策をしてくださいね🍉

少し前置きが長くなりましたが、私たちの生活に欠かせないエアコン。
このエアコンの原理ですが、実は臨床工学技士の学びにも深く関わっているんですよ!

では、一緒にみていきましょう!

エアコンの冷却の仕組みには「ジュールトムソン効果」という物理現象が深く関わっています。
これは、気体が高圧から低圧へ膨張する際に温度が下がる現象で、冷媒ガスを使って空気を冷やすエアコンの基本原理です。

このジュールトムソン効果は、実は医療分野でも活用されています😎

「冷凍手術器(クライオサージェリー)」と呼ばれる装置では、同じ原理を応用して組織を凍結・破壊する治療が行われています。
たとえば、皮膚のいぼや腫瘍、さらにはがん細胞の局所治療にも使われることがあります。

冷凍手術器では、液体窒素や亜酸化窒素などの冷媒ガスを高圧状態から急激に噴出させることで、プローブ先端の温度を一気に下げます。
このとき、ジュールトムソン効果によって-100℃以下の極低温が発生し、標的組織を凍結させるのです。
凍結された細胞は壊死し、自然に体内で処理されます。

つまり、私たちが快適に過ごすためのエアコンと、命を救う医療機器の冷凍手術器は、同じ物理現象を基盤にしているのです。
身近な技術が、実は最先端の医療にも応用されていると知ると、科学のつながりの奥深さを感じずにはいられません。

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