電子レンジとガン細胞

臨床工学技士は、病気の治療や診断に使用する医療機器を扱う仕事です。
「医療機器」というと、すごく難しそうで日常生活からはとても遠いモノのように感じる方も多いと思います。

でも、意外と身近なモノコトが、医療の世界にも繋がっていたりします^^
このブログは、”知っているとちょっと医療の世界が身近になる”、そんなお話です!

 

電子レンジとガン細胞

電子レンジは、電磁波を食べ物に当てて水分を加熱する調理器具です。


もし、電子レンジの中に入ってこの電磁波を人間の体に当てれば、体内の水分が加熱されて大変なことになるのは想像できますよね。。。

 

しかし、体の中の悪くなっている部分、例えばガン細胞だけに当て、ある温度まで温めるとその細胞は死滅してしまいます。
このような原理を使った治療法が、「温熱療法(ハイパーサーミア)」です。

ガン治療というと抗がん剤や放射線治療などをイメージしますが、ハイパーサーミアでは放射線の代わりに「ラジオ波」という高周波(8MHz)を使用します。
このエネルギーを照射して、ガン細胞が生存出来ない温度、42℃以上に局所的に加熱し、ガン細胞をやっつける治療法で、副作用や後遺症が少ないのも特徴です。

 

身近な電子レンジと同じ原理が、医療でも使われている一例ですね!

 

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