人間にも「肉球」がある!?
				作業療法科、教員の阿曽です。
猫の肉球って、ぷにぷにしてて癒されますよね。🐾
実は、人間の手にも「肉球」に似た部分があるんです。
それが 母指球(ぼしきゅう)。
親指のつけ根のふくらみの部分のことを言います。

母指球は、次の4つの筋肉でできています。
①短母指外転筋(たんぼしがいてんきん)
②母指対立筋(ぼしたいりつきん)
③短母指屈筋(たんぼしくっきん)
④母指内転筋(ぼしないてんきん)
これらの筋肉が協力して働くことで、親指は自由に動き、物をつかんだり、つまんだり、細かい動作をこなすことができます。
【母指球って、実はすごい!】
人間の手が「器用」と言われるのは、この母指球のおかげです。
親指が他の指と向かい合えること(対立運動)は、人間特有の能力であり、道具を使える大きな理由にもなっています。
もし母指球の筋肉が弱くなると、ボタンを留める、コインを持つといった日常の動作が難しくなることもあります。
★ちょっとした豆知識
ピアニストや書道家は、この母指球がとても発達しています。
手をよく使う職業の人は「母指球の筋肉痛」になることもあるんです。
実際に自分の手のひらを押してみると、ぷにっとしているけれど、中にはしっかりと筋肉が詰まっています。
猫の肉球は癒し、でも人間の「肉球=母指球」は器用さの秘密兵器。
あなたの手の親指のつけ根には、4つの筋肉が集まっていて、日々の「つかむ」「つまむ」「動かす」を支えています。
👉 実際に「OKサイン」を作ったり、親指と人差し指で小さなものをつまんでみて、母指球の働きを感じてみましょう!
            





