みなさん　こんにちは。

臨床工学技士科教員の田中です。

臨床工学技士になるには、養成校を卒業した後、国家試験に合格する必要があります。

現在、臨床工学技士の養成校は日本全国で72校あり、そのうち、専門学校が28校、大学が44校あります。

また、これから臨床工学技士養成学科を設置する学校もあるそうです。

ちなみに姫路医療専門学校と同じグループの学校である大阪ハイテクノロジー専門学校は日本で２番目にできた養成校です。

養成校は大きく分けて、専門学校と大学に分かれますが、今回は専門学校と大学の違いについて簡単に説明させていただきます。

学習内容と卒業後の進路について、

看護師については、専門学校より大学に入学する人が増加しているそうですが、大学の看護学部は保健師の資格を取るための科目もあることが背景にあるそうです。臨床工学技士についてはどうでしょうか？

大学の場合、卒業後の進路としては

１、臨床工学技士として医療機関に就職

２、医療機器メーカーでエンジニアもしくは開発職

３、一般の企業で、工学系職種

４、中学校や高校の教員

５、大学院に進学し、研究職、開発職、養成校の教員を目指す

となります。大学は教育と研究を行う機関なので、研究職を目指すなら大学にいくべきであると思います。

実際に大学の教員の採用条件としては研究能力が重要視されることから、勉強を深く、たくさんしたいという方には大学のほうが向いていると言えます。

一方、専門学校の場合は、ほとんどが臨床工学技士として医療機関に就職となります。

専門学校の教員の採用条件としては業務経験や教育能力が重要視されることから、早く現場でバリバリ働きたいという方には専門学校のほうが向いているといえます。また、仲間全員が同じ目標をもっているため、モチベーションの維持もしやすいといえます。

専門学校は忙しい？

専門学校は3年で専門の科目をとる必要があるため、忙しくなるかも、、と考えるかもしれません。

が、

先ほども述べたとおり、専門学校は目指す職業について、知識と技能を身につけることに特化しています。就学年数は3年です。

大学は専門分野について深い知識を身につけるための教育を行うとともに、その分野の発展のための研究を行います。就学年数は4年です。

大学は専門学校の科目に加えて

一般教養、専門分野についてのさらに深い内容の科目があり、さらに卒業研究も長くなるため、１年分多く学びます。

ですので、授業の密度としてはどちらもあまり変わらないことになります。

専門学校も大学と同じく、前期と後期というように学期が分かれていて、夏休み、春休みも長いです。

卒業後有利なのはどっち？

臨床工学技士の求人は多く、国家試験さえクリアできれば、まず就職できます。そして、大卒と専門学校卒で初任給は異なりますが、これは「年齢を加味しているだけ」と考えてよいと思います。

医療現場では、実力の世界です。この意味では１年早く、仕事経験ができることは大きなメリットとなるといえるでしょう。もし、将来、臨床工学技士になると決めているのであれば、短期間で現場に立てる力を身につけられます。本校の校長は長年臨床工学技士と一緒に仕事をしている心臓外科医師ですが、臨床工学技士にとって大事なことは、コミニュケーションがとれて、信頼して仕事を任せられることだといつも言っております。学歴は関係はないです。

ただし、専門学校に入ってしまうと、進路の変更は難しくなります。みなさんにとってどの進路がもっとも自分にあっているかを見つけることは難しいことかもしれません。そこで大切なのは、実際に学校へ足を運び、学校の雰囲気、先生、環境が自分にあっているかを確かめにいくことです。

そこで、ネットでは決して得られない情報に触れてみるのも悪くはないと思います。

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