「はたらく細胞」を実際に見てみよう!【赤血球と白血球の世界】
こんにちは。臨床工学技士科の大西です。
以前、「基礎医学実習」という授業で、赤血球と白血球を観察しました。
皆さんは、赤血球や白血球の大きさや形状はご存知でしょうか?
これらは、もちろん肉眼では見えないので、
顕微鏡が必要です。
月9ドラマ「トレース」でも登場する
顕微鏡の発明・進化があったからこそ、
現在、細胞の構造やDNA、細菌・ウイルスの観察・識別ができるようになりました。
赤血球、白血球は私たちの体の中でとても大切な働きをしています。
赤血球は血液1μL(1μL:1Lの100万分の1です)中、
男子で約500万個、女子で約450万個あります。
そこに含まれるヘモグロビンというタンパク質が、
体の各組織に酸素を送り届けるとともに
各組織でできた炭酸ガスを肺に持ち帰る働きをします。
白血球は、血液1μL中、4,000~9,000個程度あり、
体内に侵入してきた細菌、ウイルス、有害物などから
体を守ってくれる働きをしています。
では、このたくさんある赤血球と白血球の数は
どのようにして数えるのでしょうか?
数えるときは【血球計算盤】を用います。
血球計算盤はプレパラートで、顕微鏡で見ると線がたくさん入っています。
線の入ったこの部分はくぼんでおり、そこに液が入るようになっています。
血液を試薬で薄めた液を血球計算盤のくぼみに入れます。
赤血球を観察するか、白血球を観察するかで、使う試薬は違います。
赤血球の場合、決められた5つの0.2mm×0.2mmのマスの中の赤血球をすべて数えます。
白血球の場合、決められた4つの1mm×1mmのマスの中の白血球をすべて数えます。
それらの数値を計算式に入力し、血液1μL中の血球の数を求めます。
この方法で小さな細胞を、顕微鏡をのぞいたまま数えていくのはとても大変です。
おまけに、顕微鏡の取り扱いも簡単ではありません。
血球が正確に数えられる状態に
倍率やピントを合わせなくてはいけません。
私は、顕微鏡の操作が苦手で…
学生たちはとても上手です♪
(このブログの写真も学生が提供してくれました。)
赤血球数と白血球数を調べるのは
自動血球計数器を用いて、臨床検査技師が行っています。
臨床工学技士は、
その血液検査データを参考に、血液浄化療法や人工心肺操作を行っています。
だから、血液のことを理解していなければ、
臨床工学技士として治療に携わることができません。
臨床工学技士科では、座学で医学の基本を学び、実習授業で実際に目で見て理解を深めています。
臨床工学技士に興味を持たれた方は
オープンキャンパスで実際に体験してみてください。
お待ちしています。
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