みなさん、こんにちは。
臨床工学技士の小笠原です。

高校生の方は新学期が始まり、
クラスにも慣れてきた頃でしょうか。

突然ですが、
みなさまは『ＭＥ実力検定試験』というものを
知っていますか？

「ＭＥ」とはメディカルエンジニアリング（medical engineering）の略で、
医療機器の安全管理を中心にした専門知識と、
実際に医療に応用できる技術を証明する民間資格です。

国家資格の『臨床工学技士』とは別に、
本校では在学中にこの資格を目指すことができます。

そもそもどんな資格なのか？

就職したときにどう有利になるのか？

ご紹介します(*^_^*)

ME技術実力検定試験は、年に1回開催されており
第一種と第二種の2つの種類があります。

第二種は、
医療機器の保守や安全管理に関する
基礎知識と技術を測る内容になっていて、
臨床工学技士の養成校の学生さんは
２年生～３年生でほとんどの方が受験されます。

国家試験『臨床工学技士』に比較的近い内容なので、
この検定試験が国家試験に挑戦するときの
ひとつの目安になります。

第一種は、第二種の技能に加えて
他の医療従事者に対して医療機器について適切な教育、指導を行うための力を見るものです。

第二種の取得もしくは、臨床工学技士の国家資格を持っていると
第一種を受験することができます。

また、第一種に合格しており
臨床工学技士、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師などの
医療国家資格を持っていて臨床経験を積むと
申請によって医療機関等の機器管理責任者に
ふさわしい資質があると認められた
「臨床ＭＥ専門認定士」の認定が受けられます。

この資格を取得すれば、年収アップも期待できるかもしれません。

昨年、１年生の時に
第二種ME技術実力検定試験にチャレンジした
学生さんにインタビューしたので
ご参考ください☆

 

臨床工学技士科2年
北野 寧々さん

Ｑ.なぜ１年生の時に第二種を受験しようと思ったのですか？

入学前、臨床工学技士の仕事や資格について調べていたときから
国家資格以外に「自分の力が形になる資格」として第一種を取りたいと思っていました。

●１年生で第二種を取る
●２年生で第一種を取る
●３年生は国家試験に集中する

という目標があったので、
入学してすぐに9月の試験に向けて勉強をはじめました。

Ｑ.受験してみてどうでしたか？

受験対策として行ったのは、とにかく過去問題を解くことでした。

先生が単元ごとの問題をまとめてくれたので
それを解きながら分からないところはすぐ聞くようにしていました。

入学して半年も経っていない時に受験だったので
出題範囲は授業で習っていないところばかりでしたが
いずれは学ぶことなので、自分への挑戦という思いで受験しました。

あと、受験料を自分で払ったので、
絶対に合格したいと（笑）

結果、第二種に合格することができました。

Ｑ.高校生の方へメッセージ

実は高校生の頃、科捜研を目指していました。

しかし、人から「ありがとう」と感謝される医療職に興味を持ち、
工学×医療のスペシャリストである臨床工学技士を目指したいと思うようになりました。

親と「絶対にがんばる」という約束をして進学したので
その約束を果たしたいと思っています。

そのためには、国家試験はもちろん
ME技術実力検定試験など、自分の力になることはチャレンジしていきたいです。

高校生のみなさんは今は進路で迷う時期だと思いますが、
思う存分迷って、考えて、
出した結論を信じて進路選びをしてほしいです。

▼高校生の頃の北野さん

 

北野さん、ありがとうございました。

現代、医療技術は日々進歩しており
医療機器もそれに伴いどんどん進化しています。

そんな高度医療と患者さんを支える
臨床工学技士をめざしてみませんか？

 

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