理系科目が好きな人におススメ/理系の知識が命を守る?!
こんにちは!
臨床工学技士の三村です。
さて、いきなりですが本校の学生さんたちは、理系出身者が約半数を占めています。
(もっと多いイメージでしたでしょうか?)
高校時代は文系でも理系でもあまり関係ありませんが、
それよりも理系科目で培われる「論理的思考」が臨床工学技士にはとても活かされるんです。
なので、学生さんの中にも「物理は嫌いだけど数学は好き」とか「理科の実験が好きだった」など、理系思考の文系の方も多いですね(理系脳っていうんでしょうか?)。
さて、前置きが長くなりましたが今回のブログでは
あなたの理系の知識が、最先端医療の現場を守る
というお話をしていきます。
医療機器のスペシャリスト 臨床工学技士って?
手術室やICU(集中治療室)、NICU(新生児集中治療室)、PICU(小児集中治療室)といった様々な臨床現場で(医療系ドラマでよく見る横文字。カッコいいですよね~)、
こどもから大人まで多くの命が医療機器に守られています。
医療機器は現代の医療を守るうえで、なくてはならない存在なんです!キリッ。
そんな医療機器は、「安心・安全」に動いて当たり前だと思っていませんか?
答えは、「安全・安全に動いて当たり前」なんです。
ただし!そんな当たり前を当たり前にしている、縁の下の力持ちをしている仕事があります。
それが、臨床工学技士です。
機械が正常に動かないと、医療事故や患者さんの命に関わる可能性があります。
そんな安心・安全を守るのが臨床工学技士!なんです。
そんな「医療」×「理系の知識」を兼ね備えた臨床工学技士は、
物理を取ってるアナタ、
化学が好きなアナタ、
生物やってたな~というアナタの知識が活かされる仕事です。
では、ここからはそれらの科目がどのように臨床工学技士のお仕事に活きるのか見てみましょう!
臨床工学技士に活かせる【生物】
臨床工学技士の仕事は、先ほどお話した医療機器の保守管理だけではなく、
「生命維持管理装置」という患者さんの身体の臓器の一部を代替えする機械も操作します。
とっても簡単に言うと、例えば皆さんの心臓や肺、腎臓などがうまく機能しなくなったときに、
「代わりに機械につないで動かしますね!」というものです。
ということは、臨床工学技士は機械だけではなく人体の仕組みや役割を知っておく必要があるので、生物で学ぶ内容が全て医学の役にたちます。
心臓の役割は?→全身に血を送るためのポンプ役
肺の役割は?→酸素を吸って二酸化炭素を出すガス交換役
みたいな感じでしょうか。
臨床工学技士に活かせる【化学】
化学は大きく「理論」「有機」「無機」の3分野に大きく分かれますが、全てが医療に繋がります。
例えば理論で学ぶmol計算は物質量の計算に使われているので、たとえば点滴など液体を身体に入れるときの輸液量を考えるうえではめちゃめちゃ役に立ちます。
また骨折したときに使うプレートや人工血管など、患者さんの体に埋め込むものに関わるときは有機や無機の知識が使われますし、
臨床工学技士は心臓手術や整形外科手術にも関わるので、薬品の性質を学ぶことに活かされます。
化学は暗記系も多いですが、こうやってみると意外と生活の中にある現象につながっていて
物事を本質的に見る力がつくのかもしれませんね。
臨床工学技士に活かせる【物理】
街中の施設でもよく見る「血圧測定」ですが、正しく測るためには重力を意識しないといけません。
(いきなり物理の世界…!)
みなさんの中にも点滴をした経験がある方がおられると思いますが、実は点滴(上から吊るして液体が下に降りてくる)にも運動エネルギーや位置エネルギーが深く関わってきます。
また、患者さんを移送する時、安全に行うためには私たち医療従事者の「姿勢」にも実は物理が関係しています。
(患者さんの重たい体を回転させるのに必要な力=モーメントを意識するなど)
授業の「物理」だと難しい印象がありますが、たとえばジャンプしたら着地すること、車がブレーキを踏んでもすぐ止まらないことなど、「世の中の自然現象」と思うと身近に感じますよね。
この辺は、本校の西岡先生がかなり熱く語ってくれますので、物理マニアの方はどうぞオーキャンでお話ください。笑
臨床工学技士に活かせる【数学】
数学は誰しもが学んできた学問ですね。
結構好き嫌いが分かれると思いますが、微分積分や指数関数など難しく考えずに、
人が生きていく上で必要な計算力や論理的思考力が身につくと思うとワクワクしませんか?
(私だけ?)
例えば数学でよくある
AがBになったらCという結果になった
という問いで、「何でBになったんやろ?」「CになったらAの時と何が違うんやろ?」と疑問に思い考えることで自然と論理的思考力がついていくと思います。
恐らく、臨床工学技士に関わらずどんな医療職でも数学の力は活きると思います。
いかがだったでしょうか。
科目に関わらず、医療の現場では多くの理系知識が使われていましたね。
実はまだまだ、人工心肺装置や血液透析装置に搭載されているポンプの原理や、内視鏡の胃洗浄、自宅で行う腹膜透析、病院で患者さんの安全を監視する無線通信機器など…
止まらないので、続きはオーキャンでお話します!笑
さあ、アナタの理系の知識を、次は命を救う場面にいかしてみませんか?
一緒に医療機器を触って楽しく体験してみましょう!
オーキャンでお待ちしています。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
▼今後のオーキャンや個別相談会の日程はこちら
—————————–
- 【学校名】 学校法人神戸滋慶学園 姫路医療専門学校 兵庫県認可の専修学校 / 厚生労働省指定の養成施設
- 【所在地】 〒670-0927兵庫県姫路市駅前町27番2 tel.0120-616-187/079-226-8115 fax.079-226-8116
- 【交通】 JR姫路駅東口より歩行者専用デッキで徒歩4分
- 【学科】 ■作業療法士科〈昼間部3年制〉 ■言語聴覚士科〈昼間部3年制〉 ■臨床工学技士科〈昼間部3年制〉 ■救急救命士科〈昼間部3年制〉※2024年4月 誕生!